30年近く、人の体を観て、触れて、その変化を確認して…ということに携わる機会を得てきました。
東洋医学的観点では、人体は小宇宙、と観ます。
その小宇宙で行われる一切は、すべてある一定の法則により成されていくこと。
生まれては滅していく循環の法則は誰にも(何にも)等しく、人体においては、細胞の隅々までその法則に則り、いまこの瞬間も起きていることです。
物質世界には、すべてに陰陽表裏があり、いま起きていることを「オモテ」とするなら、そこには必ず「ウラ」があります。
それはたとえば、体調不良、疾病、不慮の事故のようなことでも同じです。
また、人間が生きていくうえで呼吸、酸素は必須です。
呼吸をすれば、自然の摂理として二酸化炭素は人体から排出されます。
二酸化炭素削減、を掲げる何かがあるようですが、植物たちにとって二酸化炭素は必須。
そして、私たちはその植物たちの恩恵によって生かされています。
これもまた循環であり、表裏の関係性。
植物たちが自生できないような未来を目指す…さて、人間はどうなるのでしょうね。
セッションは現在、体のセッション、心のセッションという分別はあります。
入っていく対象と、受者が何を目的としているのかの違い、そしてそこで使用される技術に違いはありますが、根本的には、やっていることは同じです。
体のセッションでは、肉体という、この現象世界に現れた命のカタチを通して、その奥、さらに奥…といった領域へアクセスします。
心のセッションでは、色受想行識という認識システムに則り、その陰陽表裏を看破し、自我により塗り固められた心の真の姿を、あなた自身に明らかにしていきます。
感情、思考、さらにその先…、この領域は、人間という生命体の奥妙さと精妙さを、観ることができます。
いづれのセッションも、あなたの「素」を覆い隠してしまうもの、それをここではひとまとめに「ツミ」「ケガレ」と呼んでいますが、それらを祓い、清めることに変わりはありません。
僕はシンプルに『スピリット(霊)』と表現しますが、「誰もが神の分御霊(わけみたま)」なので、その内なる神性に働きかけ、その顕現をサポートします。
現象世界というのは、どこまでいっても「現象」です。
なので、そこに真実は現れず、ただ「この世」を味わうための荘厳なる幻、ということになります。
人生は、本来シンプル。
在るように在り、成るように成る。
それを想い出すだけで、いいんですけどね。