はじめに
“量子セッション”とは、『TamuraTech Japan』で行っている施術メニューのひとつです。
主に、体に起きている不調、疾病の予防や改善、骨格バランスの良好化、スポーツ、楽器演奏などでの能力発動などを願う方々のサポートに役立ちます。
バックボーンとなる技術は、身体均整法、野口整体、操体といった日本の伝統的な整体、身体開発技術。
そこに、古今東西の手技的調整技法、気功、ヒーリング、波動調整などのエッセンスを実践的に応用、スパイスを加え独特の「アジ」となっています。
方針
人間は、日々刻々、その瞬間を生きていますよね?
体というのはその瞬間ごとに「変化」をする性質があり、それはつまりその時「完ぺき」と思ったとしても、次の瞬間にはすぐに歪んだりズレを起こす性質があるということです。
また、会社やお店などでも、外装がいくら美しくても、そこで働く人々や商品がイマイチ…となると、なかなか存続していくことは難しいですよね?
それと同様に、外形をいくらキチンと整えても、内容がそれに見合わなければ、すぐに破綻してしまいます。
外力によって体裁を整えていくことも、もちろん無意味ではないですが…
筋肉のコリ、骨格の歪みでも、すべてを完ぺきに外から揃えてしまうというのは、体の自分で整えようとする力(やる気)を奪うようなものだと考えます。
ですので、その場で「完ぺきにまっすぐ」という状態を目指すよりは、自分の力で体を整えていけるように体を仕向けていく。
“量子セッション”は、このような方針で行われます。
どういうもの?
条件を削る
体の不調でも疾病でも、骨格のバランスが悪くなったというのでも、そこにはそうなるなりの理由があります。
無理をした…、プレッシャーが…、ずっとコンビニ食で…、など、理由はさまざまあり、その多くは単一の理由ではなく複合的だと思われます。
体も同様に、たとえば胃の調子が悪くても、単純に胃だけにこだわるのではなく、全身多くの関連部位を精査し、どのように相互に関連づいているのかを割り出して、いま現在起きている調子の悪さと紐づけていく。
そして、その複合的な要素を割り出し、ひとつひとつ削減していく。
これを「条件を削る」といっています。
調子を崩す要素が削られていくので、その分だけ調子はよくなっていく…ということです。
最適化
バレエや新体操など、柔軟性が必要とされる競技では、意外と慢性的な腰痛に苦しむ方も少なくはありません。
また、過度なストレッチを日常的に行っていて、かえって体の調子を崩す方も、少なくはないでしょう。
単純な柔軟性と、機動性、動きたいときに動きたい動作を滞りなくできる能力…
単純な見た目のバランスと、電車内や船の上などでも崩れないバランス感覚…
どちらが、生きていくうえでは必要なのでしょう?
こうした能力や感覚は、特に何かをトレーニングしたり、身につけたりするものではありません。
本来誰もに、内在しているものです。
最適化=ほどよさ、いい按配、よい加減。
自律神経には交換神経と副交感神経があり、交感神経優位だと緊張状態が強く血管が収縮に働くため血流が悪くなる、そのため冷えたりさまざまな疾病の原因となる…と、よく説明されます。
腹式呼吸などがよく推奨されるのは、体をリラックスさせ、副交感神経優位状態に持っていきたいからです。
そのほうが健康にいい…とされるものの、副交感神経が優位になり過ぎても、アレルギー発症の原因となります。
どちらがいいとか、単純には決められない。
その時、その都度、その体の状態に応じた「最適」というものがある、ということです。
体と対話するように、その時々の「ほどよさ」を見出し最適化していく。
そうしていくことで、体に柔軟な対応力がついてきます。
内側の力
たとえば、
発熱することは免疫を強化し、バクテリアやウイルスを弱らせます。
特に生後6ヶ月過ぎてからの子ども時代には、熱を出すことで白血球やインターフェロンなどを増やしていく(自分の免疫システムを形成していく)といわれています。
「菌やウイルスなどは…」と思われるかもしれませんね。
よく「手を洗い過ぎてはいけない」と免疫学などで昔からいわれているのですが、これは体を保護する常在菌を死滅するようなことをわざわざする必要はない、という意味です。
そもそも、喉の上咽頭などもですが、ウイルスなどから体を防御するシステムというのが、体の内側には初めから備わっている、ということです。
外側の力(クスリなど)に頼ることで、かえって自分の体の力を弱くしていくのではなく、内側の力を喚び起こし、外側の力に頼らなくても人生をパワフルに生きていける…そういう体を、健康な体といいます。
もちろん、クスリやサプリも、本当に必要な場合や、さらにパワーを上乗せしたいような場合には、その効能や体内での役割をキチンと知って、使っていけばいいですよね。
セッションの行程
第1ステップ いま何が起きているかを見極める
決まった行程を決まった時間行う、というスタイルではありません。
オーダーメイドに、その時々の状態や状況に応じて、何が必要で必要でないのか、を見極めていきます。
脊椎のライン、およびその両側に左右合わせて6本のラインを設定し、そのライン上に現れる硬結や弛緩などの状態を指先で見極めることがこのステップのメインとなります。
なお、一般的に、頚部に7、胸部に12、腰に5つ、そして仙骨部に5つある脊椎骨は、それぞれが脊髄神経を介し自律神経、内臓と連携しています。
その一つ一つに表情があり、全てが何かを語っています(そのように感じるということです)。
その言葉にならない表現を指先で受け止め、体が何を言っているのか、言いたいのかを推察・洞察する。
これが、このステップのキモとなります。
第2ステップ プランを立てる
植木職人は木を見て、おおよその健康状態や、その木がいまどうして欲しいのかを一目である程度推察します。
セッションも同じように、その体がどうなっていきたいのかを、おおよそ読みとり、それに応じてその時のセッションの施術内容は決まります。
お試しで来ていただいたのか、数回は来るつもりなのか、はたまた長期間通う意思をもたれているのか…
昨日今日起きた不調と、慢性的な疾患で、ある程度長期間クスリを服用されていたりする場合とでは、セッションの内容も取り組み方も変わります。
その辺りをしっかりお伝えいただき、先に進んでいければと思います。
第3ステップ セッション
ここまでしっかり段取り、そのうえでセッションの(施術)段階となります。
技術は、大きく「触れる」技術、「触れない」技術、の2通りあります。
「触れる」技術は、身体均整法、野口整体の技術をメインとし、上述した脊椎およびその両側6本のライン上に現れた硬結や拘縮、弛緩など、そして全身の筋、関節、経絡・経穴などを対象としたものとなります。
「触れない」技術は、「遠隔」というメニューに詳細がありますが、文字通り触れずに行う技術です。
第4ステップ 確認する
施術は、やってお終い、ではありません。
どこがどのように変化したのか、またどこが変化していないのか、この先どのように変化していく可能性があるのか…などをセッション受者の方に確認していただく段階です。
特に大きな不調感などがない場合、その時にはあまり変化を感じない、実感が乏しいことがあります。
また、あまりにもあっさり終わり、期待していたものと落差を感じることもあるかもしれません。
これは、量子セッションが、「やってもらった」という満足感を引き出すことや、あちこち違和感のある処を手当たり次第に押したり弛めたりするような技術ではなく、逆に、こちらの積極的な介入を少なくして、できるだけ自分の力で体の不調を改善していけるようにサポートする、という主旨の技術だからです。
ですので、自分で体があまり強くない、ずっと不調を感じているような方ほどあまりにもアッサリし過ぎて、「あれ?」と思われてしまうこともありますが、多くの場合、少し時間が経過したのちに何らかの体感を得るようです。
時に想像を凌駕する、体に備わった知恵。
それを確認できる、よい機会ともなるかと思われます。
以上、4ステップが量子セッションの行程となります。
確認まで終えたところで、いまどういう状況か、次回が必要か、何度か通うのか…などの相談となります。
どういう方に適している?
セッション(施術)は、上記のような方針、身体観、健康観にて行っていきます。
各個人の状態、状況に応じた、オーダーメイドなセッションとなります。
「筋肉のコリをとる」ではなく「体の内側の力を喚起する(自然にコリが無くなる)」
「骨格の歪みを矯正する」ではなく「自分で整えていく力を引き出す」
「生活の仕方や健康法を指示し、健康へと向かわせる」ではなく「初めからある健康に気づいていく」
「病はよくないもの、悪いもの」ではなく「病は何かに気づく契機。いいも悪いもない」
というような方向性です。
これらにさほど抵抗がなければ、是非おいでください。
セッション料金
1回 1万円
※時間制ではありません。