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感受性の変容

“量子セッション” “コア・セッション” は、いわば表裏的な関係性になっています。
どちらが表でどちらが裏、というよりは、どちらも表であり同時に裏である、というような。

体に起きていることは“量子セッション”
心に起きていることは“コア・セッション”

このように分類はしているものの、体に起きていることは心にも、心に起きていることは体にも起きています。
ですので、表裏。

感受性という言葉があります。
意味としては「外界からの刺激、あるいは印象などを感じ取るその働き」。
感受性は個人により異なり、その差異により、たとえば“敏感”“鈍感”などの言葉が使われたりします。

その感受性の傾向、どこが敏感か、敏感すぎるのか、あるいは鈍くなっているのか…そういったなかなか本人ですら自覚し得ない無意識的な習癖が個人の身体運動の様式、仕方と連関し、それが体の癖となっている…
これは「体癖」の基礎的な考え方ですが、こういった考え方を下地に人間を観ていく経験を重ねると、その方個人の全体構造みたいなものが観えやすくなっていきます。

たとえば、
口から出まかせを云ってその場をしのぐような生き方をずっとしている方がいるとします。
そういう方が、腰にグッと力が入るのかといえば…まず9割方それはありません。
重心を下げて、地力を養って堅実に、というような生き方よりは、どちらかといえば腰を浮かせて、フワフワさせておきながら口から出まかせをいいつつそれをスリルとして快感を感じて生きていくのだろうなと思います。
そうすると、
その方の許容量を超えた出来事に遭遇した場合に、まず腰に力は入らない、立ち向かうというよりは逃げようとする、けれど腰が抜け気味で立つことがアヤしくなります。
この「立つことがアヤしい」というのは、精神的にも身体的にも、です。
そうなるとますます口から出まかせみたいなことが増え、支えになるはずの人々も離れていくという現象が起きてくるかもしれません。

そういう流れから、体の部位でどこを病みやすいのかといえば、神経系、循環器系、胃腸などでしょう。
「体癖」で云えば1種的、身体均整法の12種体型で云えばF(フォーム)1的といえるかと思います。

体から調整では、運動の焦点は腰椎1番にあると観ます。
まずは、そこを中心に観ていくことになります。

ただ、この場合の根本的な原因とは、
それまでの口から出まかせ、その場しのぎ的な生き方を築いてきたその感受性の傾向にあるため、
ですので、その方の潜在意識の奥に潜む「そうさせる何か」、そこに変容が起きない限りは同じことを繰り返す。

気づいた時には、行動様式が自然に変わっている。
ふと気づくと、周りの人間関係も変わってきている。
それまでの生きづらさが、だいぶん楽になっている。
こうなっていくには、感受性の傾向そのものに変容が起きることが必要になります。

体に起きることは、必然として心に生じています。
心に起きることは、体にも必然として起きています。
この表裏の関係性を感得すると、より深く起きていることが解読されます。



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